農林水産省から発表(8月19日)
国内では、初めての確認のジャガイモシロシストセンチュウ
【ジャガイモシロシストセンチュウとは】
ジャガイモシストセンチュウと同様、ばれいしょ生産に甚大な被害を
もたらす難防除病害虫。我が国では、これまで発生が確認されておらず、
植物検疫の対象病害虫として侵入を警戒。根絶が極めて困難なため、
発生した場合は、土壌移動によるまん延防止策や発生密度低減策の徹
底が必要。
【分布】
インド、ヨーロッパ、ロシア、米国、カナダ、
コロンビア、ペルー、ニュージーランド等
【寄主植物】
ばれいしょ(ジャガイモ)、ナス等のナス科植物
【生態】
雌は交尾後、虫体が卵を保持したまま硬化・褐
色化しシスト(包のう)となる。シストは、長期
間にわたって乾燥や低温等に耐えることができる。
本種は、ほとんど移動しないため、シストを含んだ土壌が農業用機械類、
ばれいしょに付着して、人為的に移動する。
このため、本種は、土壌等の移動がなければ、急速にまん延するおそれは
ない。
なお、本線虫が付着したばれいしょを食べても、人体への影響はない。
【被害】
本線虫が寄生したばれいしょは、根の生育が阻害されるため、葉の縮れや
黄化等の症状がみられ、やがて枯死する。
その結果、収穫量の著しい低下を
引き起こす。また、本種が一旦圃場に侵入すると、根絶は非常に困難である。
【防除対策】
根絶が極めて困難なため、発生した場合は、土壌移動によるまん延を防止
するとともに、発生ほ場では、転作等により発生密度を低減し、封じ込めを
行うこととなる。
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オホーツク総合振興局管内網走市のばれいしょ生産ほ場において、これまで国内では未確認だったジャガ
イモシロシストセンチュウ(Globodera pallida )が確認された。
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記者発表資料
ジャガイモ農家さんの被害が拡大しないよう、本線虫のまん延を防止するため消費・安全局植物防疫課の健闘をお願い申し上げます。
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