今回はアスパラガスに関する害虫・病気について説明します。
アスパラガスに発生する害虫は葉や茎を食害するものが多いのが特徴です。
葉を必要以上に生い茂らないように窒素分の少ない肥料を使うことをおすすめします。
また、株を密植しすぎると害虫の住処を増やすことにつながってしまいますので注意しましょう。
【ジュウシホシクビナガハムシ】
食害跡:アスパラガス葉先端部分がかじられへこむ。
発生しやすい時期:4月~10月
発生原因:飛来によって発生する。
駆除方法;無農薬と駆除剤両方での治療が可能。
【ハスモンヨトウ】
食害跡:新葉や茎がかじられて株の成長が遅れてしまう。夏から初秋の高温が続く時期に発生しやすい。
発生しやすい時期:7月~11月
発生原因:栽培地周辺の雑草地から飛来する。
駆除方法:無農薬と駆除剤両方での治療が可能。
【ヨモギエダシャク】
食害跡:葉や茎が食べられる。単独で加害するのが特徴で大きな井被害になりにくい。枝と見間違えやすいので注意。
発生しやすい時期:5月~10月
発生原因:孵化した幼虫が風によって運ばれる。
駆除方法:見つけ次第、すりつぶす。
上記以外にも葉に白い斑点が付き、作物にウイルスを媒介させる【アザミウマ】、集団で葉を食害し、株の成長が悪くなる【オオタバコガ】がいます。
【アザミウマ】
【オオタバコガ】
アスパラガスは病気を防いで貯蔵根にしっかりと養分を蓄積させることが収穫量を左右します。しっかりと病気を防除するためにもアスパラガスの病気に関して説明します。
【斑点病】
・斑点は、茎、枝、果実に発生します。
・円形で中心部は灰色、周辺部は赤褐色の病班を生じる。茎、枝、擬葉を病班が取り囲むと上部は枯死落葉する。
・茎が繁茂し、風通しの悪い条件で降雨の続く場合に多く発生します。
【褐班病】
・茎と葉に発生します。
・赤褐色の小斑点が次第に拡大し、中央が灰色で周囲が赤褐色の輪縁を有する病班になる。病班が周囲をとりまくと落葉する。
・高温多湿条件下で著しく蔓延します。
【茎枯病】
・茎に発生します。
・若い茎に縦長に小斑点を生じ、後に境が不明瞭な赤褐色~灰褐色の病班になる。次第に退色し、多数の小黒点を生じる。
・団地で多く発生する。収穫後の株養成茎に発病し降雨が続くと多発します。
【疫病】
・地下茎、貯蔵根、若茎に発病します。
・若茎は地際部を中心に腐敗して湾曲する。地上部の生育は抑制され、茎葉の黄化が目立ち、枯死に至る場合もあります。
・降雨が多く、多湿条件で発生します。
グラントマト各店でも防虫、病気の防除に使用する農薬をご購入いただけます。
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