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2018年1月26日金曜日

水稲農薬の種類について



水稲栽培には様々な害虫や病気があります。
1年に一度しか収穫できないお米だからこそ確かな効果と省力化につながる農薬が数多くの種類ございます。

今回はどんな農薬があるのかご紹介します。

【殺虫剤・殺菌剤】
①種子消毒剤
水稲の育苗期は播種密度が高い場合が多く、多湿となるため、種子伝染性病害が発生しやすい環境となります。
育苗箱に植えつける前に使用することで効率よく防除し、健全な苗を育成することができます。

特に水稲の最大の病害であるいもち病の予防に対して重要な防除対策となっています。

②箱処理剤
水稲の病害虫発生を長期にわたり防止し、本田での農薬の散布回数を抑える予防剤です。
近年では生産者の高齢化や圃場近隣での住宅地の増加などがあり本田での防除が困難になってきました。
殺虫効果、殺菌効果の両方を備えている薬剤も多いため省力化に非常に役立っています。
さらに現在では播種機に同時に散布する機能や田植え時に同時に散布する田植え機のオプションなどが登場しており、より効率よく防除ができるようになっています。

ウンカ類、カメムシ類、チョウ目の殺虫効果やいもち病の予防の効果があります。

③本田防除剤
栽培後期に害虫が発生してしまったときやいもち病や紋枯れ病などの危険が告知されたときに使用します。
全ての農薬に決められている、散布可能な収穫前日数を必ず守って使用してください。




【除草剤】
水稲用の除草剤は使用する時期や形状、使用方法など様々な種類があります。
時期や目的に合わせて適正に使用することが大切です。

①使用時期による種類

(1)初期除草剤
水稲を移植する前後に使用します。代掻き時に使用する場合もあります。
土壌表面に処理層を形成し、発芽したばかりの雑草が影響を受けて発芽できなくなります。
ただし、すでに発芽している雑草には効果がありません。
残効期間は通常15~25日です。
それを過ぎると効果がなくなりますので中期除草剤や後期除草剤が必要になります。

(2)一発剤
移植しノビエが1~3葉期頃に使用します。
複数の有効成分を使用していることが多く多くの種類の雑草を一度に防除できます。
残効期間は使用後30~45日と長期間防除できます。

(3)中期除草剤
ノビエが1.5~5葉期頃までに使用します。通常は初期除草剤との体系を組みます。
茎葉兼土壌処理剤、ノビエ対象剤、広葉雑草対象剤と商品ごとに特徴があるので目的に合わせて使用します。
落水をしてから噴霧器で散布する薬剤もあるため使用方法にも注意してください。

(4)後期除草剤
初期除草剤、一発処理剤、中期除草剤を処理した後に発生、あるいは残草した雑草を防除するために使用します。
水稲の有効分げつ終止期から幼穂形成期までに使用します。
ノビエなどのイネ科雑草にはほとんど効果がありません。
残草して大きくなった広葉雑草や、カヤツリグサ科雑草を防除します。


②形状、使用方法による種類

(1)粒剤
昔からよく使われている形状です。
そのまま底まで沈み除草の層を形成しますので最も効果が出るのが早いです。
あまり拡散しないため圃場全体に均等になるようにまく必要があります。

(2)フロアブル剤
液体タイプですので水田全体に拡散します。
500ml1本で10a使用する場合が多く、小さめの圃場では畦畔を歩きながら手振りで散布することがあります。
水口がある場合には水口がら規定量を流し込みます。

(3)ジャンボ剤
パックに入った除草剤です。
畦畔からパックごと投げ入れて散布します。
面積に応じたパック数を散布するだけですので負担が少ないです。
また、手元にボトルなどのごみが残りません。
パックは水溶性ですので濡れた手や雨の日には散布できません。

そのほかにも噴霧器での散布をする液剤やより強い効果の出るEW製剤などがあります。
どの形状に関しても代掻きがされて底面がより平らになっているかや水量の調整や散布時の風の弱さが効果を左右します





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